イングランド王ジェームズ1世のために作られた時計、400年余りを経てロンドンで競売へ

Bonhamsは12月3日、1613年頃にイングランド王ジェームズ1世(スコットランド王ジェームズ6世)のために作られた唯一無二の懐中時計をロンドンで競売にかける。予想落札価格は25万〜35万ポンド。
ジェームズ1世の宮廷時計師David Ramsayの作で、オークション「Historical and Extraordinary Watches」の目玉となる。銀と鍍金金属による楕円形で、内蓋にはSimon de Passeによる国王の肖像が彫られている。ケースの装飾はGérard de Heckによるもので、裏面に「de Heck Sculp」の署名がある。外蓋にはルカによる福音書第10章の場面が描かれ、王家の紋章とジェームズ1世の標語「Beati Pacifici」も刻まれている。
曜日と日付を表示し、ムーンフェイズと惑星に由来する曜日の小窓を備える。ムーブメントはバージ脱進機を搭載し、テンプのヒゲゼンマイが導入される以前のものである。同じ時期に注文された、現存が知られる3点のうちの1点だ。

David Ramsayは王室時計師に任命され、1618年にChief Clockmakerとなり、1632年にはロンドンの時計師組合Worshipful Company of Clockmakersの初代Masterに就いた。彼の作とされる時計は約14点が現存する。
この時計は何世代にもわたり同じ一族に受け継がれてきた。Bonhamsによれば、アン女王が侍女のLady Elizabeth Russellに贈り、その後代々受け継がれて現在の所有者に至った。所有者は1961年に大英博物館へ、1974年にヴィクトリア&アルバート博物館へ貸与している。
Bonhamsの時計部門グローバル責任者Jonathan Darracottは「時計史の最初期から残る注目すべき遺産」と評し、世界中の目利き、学芸員、コレクターの関心を集めると見込んでいる。
詳しくはオークションハウスの公式サイトへ。





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